2021/09/18

LYFA NEWS Vol. 2 

LYFA(リーファ)を代表するデザイナー、ベント・カールビーとコレクションのご紹介です。 LYFAについては ニュースリリースをどうぞ 

Bent Karlby ベント・カールビー (1912-1998) 

建築家を目指し、デンマーク機能主義の先駆者である Vilhelm Lauritzen (ヴィルヘルム・ラウリツェン)の元で学んでいましたが、第二次世界大戦が始まるとナチへの抵抗運動に身を投じ、難民救済のためのジャーナリズム活動を行った経歴をもつ異色のデザイナーとして知られています。

戦後はアメリカを含む世界中を放浪。そこで得た自由な価値観と人間愛をもってマルチな才能をもつアーティスト・デザイナーとして開花します。1940年代にはすでに美術画家として認められており、その才能から花をテーマとした壁紙・テキスタイルデザイナーとしての地位を築きました。その作品は現在もロンドンのビクトリア&アルバート ミュージアムを含む多くの美術館に常設展示されています。

1950年代からはLYFAの主要デザイナーとして照明デザインをスタート。そのコラボレーションは40年にわたり、まさにLYFAを代表するデザイナーとなります。彼のデザインの特徴は有機的なフォルム、柔らかな光、そして独特なスリットの配列にあります。70年代には世界的流行となったビビッドな色調とプラスティック素材を多用したスペースエイジーなモダンデザインを牽引しました。

MOSAIK (モザイク) - 1959

幾何学的な原理に基づいたシンプルで機能的な照明システムです。フレームとなる真鍮製のシャフトとコネクターを組み合わせ、様々なニーズに対応できる豊富なバリエーション展開を想定してデザインされました。シンプルな円錐形のシェードは効率的で快適な光をもたらし、シェードトップからほのかに溢れる光が真鍮製のシャフトを照らします。3つのサイズバリエーションに加え、UP/DOWNでは遊び心を感じるような上下方向に向けられたシェードによりダイレクトライトとアンビエントライトの両方の特性を取り入れ、SIDEBYSIDEペンダントは連結されたシェードがダイニングテーブル全体を包み込みます。

NINOTCHKA (ニノチカ) - 1954

一目でそれとわかる真のデザインアイコンです。このランプのフォルムは1939年の映画 「NINOTCHKA (ニノチカ)」でスウェーデン人のハリウッドスターであるグレタ・ガルボが身につけていた印象的な帽子のデザインがインスピレーションとなり、開発当時にはいくつものフォルムバリエーションを展開していました。非対称ドレープの有機的なシェードは下方向に機能的な直接光を、シェード上部からはアンビエントライトを拡散します。現代においてアート、デザイン、ファッション、ポップカルチャーは相互に刺激し合う関係性にありますが、1954年の当時にすでにそれが意識された大変興味深いアイテムです。

GOVERNOR (ガバナー)- 1956

その名の通り権威や厳格さを象徴するようなイメージをもつGOVERNORはオフィシャルな空間にもマッチするテーブル・フロアランプです。極限までに浅く設計された真鍮製のシェード内には2灯の光源を横向きに配置し、効率よい内面の反射によって均一で心地よい拡散光をもたらします。点灯させるとシェードの縁に沿って施されたスリット(パンチング)が装飾的な光のパターンとして浮かび上がり、真鍮無垢とウォルナットのコンビネーションで構成されたグリップが印象的に照らし出され、さらにソリッドなイメージを与えてくれます。


ベント・カールビーデザインのその他の作品
左上から時計回りに GOTHIC / PEANUT/ PAN190 / ERGO


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